白黒思考・べき思考
前回紹介した認知行動療法7コラムシートを使うと、コーチングで指摘されていた『白黒思考』や『完璧主義』と思われる表記がたくさん出てきました。中でも自分は『べき思考』がかなり強い事がわかるようになりました。
7コラムシート④の「根拠」でよく出てきました!
【べき思考】
「~すべきだ」「~すべきでない」という極端な考え方のこと
漫画で描いた例えは、過去ゆきみちが持っていた「べき思考」です。
・上司は部下より仕事ができるべき(お金をたくさんもらっているのだから当然だ)
・空気を読んで仕事をするべき(周囲に気を使えないのは悪だ)
・待遇に文句を言うべきではない(置かれた場所で頑張るのが正しい)
・仕事は断るべきではない(もらえるだけ有難いと思え)
このべき思考、全くないと言う人はおそらくいないと思います。これがそのまま価値観というか…物事を判断する基準になっている場合が多いからです。
ただこの思考の問題点は
・強すぎると自分を追い詰める
・同時に他人も追い詰める
この二つです。
「いいか悪いか!」「やるかやらないか!」「白か黒か!」こういった極端な考え方は、物事の選択肢を狭めてしまいます。また大抵の場合、相手にも自分の「べき思考」を守らせようとしてしまいます。これが非常に厄介で、他人との関係を大きくこじらせてしまいます。
なぜこうなるのか
自分の傾向がわかってきたゆきみちですが、当然こんな風になりたいわけではありません。でも無意識にやってしまう。『何故こうなるの?』がわからない。そこでSさんに聞いてみたところ
お母様との関係が大きい…気がします
50話で、人は幼い頃に長く関わった人間の影響を受けやすいという話を書きましたが、その人間との関わりは、その後の自分のコミュニケーションの取り方の標準になってしまいます。
白黒思考で考える人に合わせようとすれば自分も白黒思考になってしまう。これは70話の思考の癖の時にはなした、子供は生存をかけて大人を真似る、と同じ原理だと思います。
※注:人の性格は環境で全てが決まるわけではないので、親だけが原因という意味ではございません。
性格は誰のせい?
Sさんの話を聞きながら
そうかあ…結局自分の責任だよな〜直さないとな〜
とお得意の自責思考が走り出したのですが(またかよ!笑)Sさんがふと言葉を遮ります。
自分の性格は…自分の責任と言えますかね?
続く