損するギバーがなくすもの【161】

選択理論

悩みを抱えつつ、Sさんは人材教育コンサルティング会社主催の、セミナーに参加。そこである心理学を初めて学んだそうです。

選択理論

これはアメリカの精神科医、ウイリアム・グラッサー博士が提唱した心理学です。ざっくりとした概要を言うとすべての行動は自らの選択であると考えると言うもの。行動がそのまま結果につながるので、結果は自身の選択によって起こる、とも言い換えられるかなと思います。

流れをシンプルに図式化すると

事実→②解釈→③選択(行動)→④結果

具体的な例は漫画の通りなのですが、このお話は45話で紹介したパンダの話を見ていただくとわかりやすいと思います。②の解釈が45話で言うところの思考の癖の事です。また②と③はほぼセットで発動すると考えて問題ないと思います。

Sさんはこれを学んだ時に元カレの言葉を思い出したそうです。

Sさん
Sさん

あれ…?

「何故」その選択をする?

Sさんは誰かに奉仕することが好きで、困っている人がいるとつい気を回し手をかけてしまうタイプ。(153話)恋愛でも

Sさん
Sさん

好き合ったら
・共通の好きな事を増やす
・些細な事も把握する
それがお互いの幸せに繋がるに違いない

こう考えていた。これらをまとめると

自分の奉仕で相手が喜び、喜ばれる事が自分も嬉しい=Win-Winの関係が築けている

こう考えていたと言うことではないかと思います。
※Win-Win…双方にメリットがあり、円満な関係を築ける状態

しかしこの選択理論を学んだ時、Sさんはある自制が働いたそうです。

Sさん
Sさん

私は本当に彼の望むものを与えていた?

選択理論の図式に当てはめると

  • 好き同士になる(①事実)
  • お互いの幸せになる(②解釈)
  • 相手の趣味嗜好に合わせる(③選択)

これが彼女の事実に対する選択です。でも元カレはSさんの選んだ選択を求めていなかった。むしろいらないと言っていたし、結果お互い幸せにもなっていない。

では自分は『何故』その選択を取ったのだろうか…?

Sさん
Sさん

相手は関係なく自分を満たす為…この選択をしていないか?と思いました

ゆきみち
ゆきみち

!!!!!!!!!!

続く