損するギバーがなくすもの【155】

自分に意地悪

当時を振り返って思う不思議な事…それは

ゲームやお酒にハマってしまうのは、ある程度自制（自覚）できてる分には全く問題ないと思います。気晴らし大事ですしね。

しかしこの場合は自分で制御ができないほど依存してしまうと言う意味です。しかも何故かその行為に安心してしまうという。満たされるどころか最終的には自分を嫌ってしまうような状況になるのに、止められないのです。

なおゆきみちの場合は1社目の時にどか食いという形で起こりました。（85話）当時はただのストレス、と一言で片付けていましたが自己肯定感の低下と連動していたと思います。（実際デザインに関わる2社目に入った途端無くなりました。）
太るからと炭水化物を抜いてるくせに、休日になるとチートデイ！とポテトむさぼってました。何がしたいんだって感じなんですけど、やらずにはいられませんでした…

自己肯定感と損するギバー

日々の忙しさでストレスが溜まってるだけ、自分を傷つけているなんて自覚はない。だけど…よく見ると自ら毒のあるドリルで、自己肯定感や自尊心を掘り下げている。
そして

その穴を別のこと（人）で埋めようとしてしまう

Sさんはこれを恋愛でよくしてしまっていたそうです。ゆきみちは恋愛ではしなかった…と言いましたが、相手に愛されている（必要とされている）と思いたい気持ちは痛いほどわかります。一生懸命尽くしてしまう気持ちも。ちなみに私はこの気持を、69話〜70話で描いた内容と非常に似たものだと思っています。

何かが足りていないから、心の穴を埋めようとしてしまう。しかし悲しいかな、このやり方で心が満たされる事はありませんでした。それどころかいつの間にか怒って苦しんで…どんどん穴を広げてしまう。

Sさんはこの頃の自分は損するギバーだったと懐古しており、私も大きくうなずきました。形に多少の違いはあれど、私たちは非常に似た体験をしていました。損するギバーの行為と自己肯定感（自尊心）の低さは大いに関係がある、と考えています。