【Sの章について】
ご本人の漫画掲載許可はいただいています。説明欄↓はゆきみちの勝手な感想が含まれていますので、ゆる〜い目で読んでください!
自分を好きになる選択
自分がこれまで相手のためと思ってやってきた事は、自分を満たす為の行為だった。そう気づいたSさんは一時期大泣きしたそうです。私はSさんではないので、当時の気持ちはわかりようがないですが…すごく苦しかっただろうなと言うのは想像に難くありません。
泣き続け、その涙が枯れる頃には
もうこんな選択はやめよう
自分を好きになれる選択をしていこう
そう考えるようになっていったそうです。
Sさんが行き着いた結論は、ゆきみちが行き着いたところと非常によく似ていました。それは
自分を好きになりたい
自分と仲良くなりたい
Sさんと私は生まれた土地も、年齢も、家族との関係性も、やっている仕事も全て違います。彼女は元々自己肯定感が高く楽しい未来を描くのが得意で、私は低く未来に対して不安感を持ちやすい。
でも私たちは同じように損するギバーになり、同じような気づきを経て…自分を愛するのだと言う結論に至りました。私はこの話を聞いた時、今回起きた全てのことは私に絶対必要なものだったと感じ、おぼろげに掴んだ「もっと自分を愛する生き方をしたい」という方向性は、間違っていないと確信しました。
これでいいんだ
少し余談になるのですが、ゆきみちと同じような悩みを抱えた方で
もっと自分を好きになる選択をしよう
と言うと
自分を好きになる選択をする事は、自分勝手(自己中)なのではないか?
と感じる方が多くいらっしゃるとのことでした。自己中と自分を好きになる為の行為は微妙に違うと思うのですが、このように感じてしまうのもわかります。この内容ついては、これまでご紹介した根本裕幸先生の御本(69話)、石上友梨先生の御本(146話)でも表現は違いますが触れられており、総じて自己中や甘えとは違うと書かれております。
Sさんの答え、ゆきみちの思うことなども含め別の折に漫画にできたら…と思っています。
Sさんの過去に思うこと
以上がSさんの過去のお話です。
一通りの話を終えた後、Sさんは笑いながら
こんな小汚い話を長々とすみません
と言っていたのですが(もちろん冗談も含めです)私は、Sさんの話を小汚いなどとは思いませんでした。
これは自身が損するギバーをずっとしていたから、と言う護身の発言ではありません。
私は損するギバーの根っこにあるものを知りました。損するギバーには、見返りを求めて怒ったり、自己肯定感の低さから自分を大事にできない悲しさ、そして相手に何かを埋めてもらおうとしてしまう弱さがありました。
でも…それだけじゃないと言う事は私自身が一番よくわかっています。
困っている人を助けたいと思い、ちょっと無理をしても相手のためにやれる自分が嫌いではありませんでした。その全てが見返りを求めていたものでは絶対ないし、純粋に相手の事を思ってやっていた事がたくさんあります。
だからこそ、Sさんの恋人を思ってやった行為、また仕事でやっていた頑張りにだって相手を思う気持ちが絶対あったでしょとわかります。
私は世間的に言われる「良いこと・正しいこと・感謝されること」を信じ、相手の為に色々やっているのに苦しくなる理由がよくわかりませんでした。わからないから、ずっと苦しんでいました。
でも今はよくわかるようになりました。だからこそ、Sさんの過去を汚いなどとは絶対思いませんでしたし、今も思ってはいません。
この話を聞けたことは、素晴らしい機会だったと思います。
続く!