損するギバーがなくすもの【154】

【Sの章について】
ご本人の漫画掲載許可はいただいています。説明欄↓はゆきみちの勝手な感想が含まれていますので、ゆる〜い目で読んでください！

私には価値がない

とあるミスで何かが崩壊し発狂したSさん。突然叫び出した娘を見てSさんのお母さんは驚き（そりゃそうだ）「どうしたの？」と声をかけてくれたそうです。Sさんは堰を切ったように今まであった事を全て吐き出し

と叫んだそうです。すると母親の言葉で、一瞬我に返ります。

・あなたは価値のない人ではない
・以前はもっと笑う子だった
・最近ずっと暗い顔をしている、その事が心配だった

Sさんは元々明るく楽観的なタイプだったのに、ここ最近はとても暗い顔をしている。
これはあくまで彼女の特徴であり、全ての人に当てはまるわけではないと思いますが、その人らしくない姿というのは身近な人（親子関係のみならず）ならある程わかるものではないか…と思います。Sさんのお母さんは、それを伝えたのではないかと思います。

適応障害と退職

その後も仕事は続けていたけれど、徐々に自分の中の不満や疑問が溢れ出るようになっていったSさん。前話のミスの件でも少し触れましたが、この事件以前から体に予兆は出ていたのではないかと思われます。最後には文字が読めなくなり仕事ができなくなったことで、退職の運びとなったそうです。

Sさんは前職で人事の仕事もしており、採用や社員育成にも関わっていたらしく（現在のコーチの仕事と繋がりを感じます）ゆきみちは自分が人に気を使って疲れるタイプなので、『Sさんも人に関わる事に疲れて病んでしまったのだろう…』と思っていたのですが（笑）

退職のきっかけは、労務の仕事（及び事務作業）ができなくなった事でした。人それぞれだなあと思いましたが、小さい会社で色々な仕事を請負い我慢しすぎてしまった、という点は以前の私とよく似ていて、聞いていて心が痛くなりました。

さて、Sさんは職場で損するギバーをしていたこの頃の自分に対して、あることを不思議に思っていたそうです。