損するギバーがなくすもの【31】

不採用から復活できない

不採用通知を受けてから一ヶ月、ゆきみちは何もしませんでした。「頑張ったご褒美」という名の元、美味しいものを食べたりお風呂に入りに行ったりはしましたが、転職活動は完全にスルー。求人サイトをチョイっと眺めては離脱。応募するのに時間がかかっていたものが、気がつけば完全に応募ボタンが押せなくなっていました。…ちなみに無理矢理押した事もあります。その時は書類が通った後、面接前にお断りすると言う行為をしてしまい、さらに自己嫌悪に陥ってしまいました。

自分が現実逃避をしている自覚があったので「何やってるんだ!」「甘えるな、頑張れ!」と自身を叱咤しましたが全然ダメ。時間がだけが過ぎ、焦りと不安がどんどん膨らんでいく…そのうち『私はどこか変なのではないか?』と言う気持ちが渦巻き始めました。

キャリアコーチングという単語

「転職活動してる、でも応募ができない」

この悩みを相談できる人が、当時の私には思いつきませんでした。…というか今の自分から見てもアドバイスは難しいと思います。
転職エージェントは企業と求職者をつなげるのが仕事ですから、応募ができない私の話をしたところで困るでしょう。何よりゆきみちは、過去の体験(※26話)から転職エージェントに対してプラスなイメージを持っておらず、そんな話をしたらどんな顔をされるか想像しただけで恐ろしくてたまりませんでした。

これからどうするかが全く見えなくなり、なし崩し的に『独立するしかないかなあ…』とか『アルバイトやパートで就職するしかないかなあ…』と考え始めていました。そんな時、あるネット広告からサイトを見つけます。

「エージェントとは違う転職の無料相談」「キャリアコーチング」

ゆきみち
ゆきみち

転職相談ができる…エージェントじゃない人と!

人生で一度も聞いた事がない単語、キャリアコーチング。なんだそれ
この単語との出会いが、ゆきみちの人生の歯車を大きく変えいくことになるのですが、この時はまだ知る由もありませんでした。

続く。

おまけ

今回の漫画を読んだ旦那の感想
だんな
だんな

漂う案件臭…

ゆきみち
ゆきみち

案件じゃないから!

※この漫画は企業案件ではありません(笑)