損するギバーがなくすもの【62】

癖との向き合い方

Sさんの答えは「父への接し方を変える」というものでした。歪んだフィルタの根本治療と言えます。

大前提として、どうするかは任せると言われました。コーチは相談者の悩みを一緒に考え、時には解決方法を提案してくれます。ですがそれをやるかやらないかを決めるのは自分なのです。
これは47話で書いた、『コーチは多くの視点を持ち、質問に対しての返答をくれるが、一つの意見でしかない』と言う部分につながります。

父に会いたくなった

コーチング終了後、衝撃でしばらくボーっとしていたのですが…ふと父のことが気になりました。今までだったらありえない事です。

48話でも触れましたが、ゆきみちは社会に出てからあまり実家に帰らなくなりました。なんとなく息苦しさがあったからです。それがコーチング後に非常に軽くなった事に気づきました。

これはコーチング効果による一時的なもので、しばらくしたらまた元に戻るのでは…?と思いましたが、現在もなお実家に帰ることが以前ほど嫌ではないし、滞在する事も苦痛ではないです

ゆきみちは父・そして家族への認識がガラリと変わりました。同時に家族の誰かが父を非難してもかなり冷静でいられるようになり、過剰に同調しなくなりました。

確かに父は家族にとって大変な人です。それでも父は父、私が余計な感情をのせなくてもいい。小馬鹿にする理由など一つもない、そう思えるようになったのです。結果、父への関わり方は大きく変わりました

ゆきみち
ゆきみち

心の中にあった塊?が消えた感じ

だんな
だんな

なるほどね

結局コーチングって何?

転職しよう!と思って受けたはずのキャリアコーチング。何故過去を振り返るのか全くわからなかったのですが、結果、家族とのわだかまりが消えると言う謎現象に見舞われました。

キャリアコーチングに対して

なんかよくわかんないけどすごい

と言う語彙力ゼロの感想を持ったまま、さらに物語は進みます。

ゆきみち
ゆきみち

当時は本当に何やってるのかわからんかったよ…

だんな
だんな

まあよかったじゃない

続く