誰も悪くない
父に対して馬鹿にするような、冷たい態度をとっていたゆきみちとゆきみちの家族。
何故こんなひどい事を平気でできるのか…という私の言葉に対して、Sさんがかけてくれた言葉は
家族を守りたかっただけ。
生きていくにはお金もいる。
辛い事があれば「何故自分だけ?」と思ってしまい、一緒に頑張れない、辛さの原因だと思われるものに攻撃してしまうのは仕方のない事ではないか
皆、必死で生きていただけだ
と言ってくれました。自分の過去を振り返るととてつもない自己嫌悪があったのですが、では父が病気になる事を回避することはできたのか?それに対して私の家族が取った態度を非難できるのか?何より、当時の父の状態を幼い自分に理解させることなど誰ができたのか?
…どれも答えがない、誰も責められなかったのです。
このコーチングを受けたときは、本当になんとも言えない気持ちでした
ダメでもいい
ここまでの漫画でも描いてきましたが、ゆきみちはとても白黒思考が強く、完璧主義です。おそらくこの事にも父、そして母の影響があると思っています。(母も白黒思考が強い人です)
ダメではいけない、人に迷惑をかけてはいけない、そういう人間は不要だと思われてしまうのだ、「こうあるべきだ」という強固なフィルタを持っています。
だから、Sさんのいう「ダメでもいい」という言葉がなかなか飲み込めませんでした。喉の奥が詰まる感じがする。だって私はなるべくそうならないように気をつけて生きてきたから。これまでの話の流れで、驚きと納得の嵐ではありましたが、だからと言って「なるほど!そっすね〜なははは!」とは流石にならなかったです。
そんな風になるわけないだろ…
ゆっくりでいいのですよ
またSさんには今回の過去の話を、このようにも言われました
『そんなこともあるかもしれないな』くらいに思っておいてくださいね
半信半疑ではありながら、思い当たる節がありすぎたので、「え?そうなの?」と思ったのですが…?
思考の癖まとめ
ということで、48話のコメント欄でも書きましたが改めて。ゆきみちの思考の癖は
人と違うこと=父のようになること=不要なものとして排除されてしまう(仲間外れ)
→絶対こうなってはいけない
というものでした。以前35話Kさんの無料面談で、思考の癖は、ポジティブ思考でもネガティブ思考でもないと書きましたが、改めて見ると、本当にそういうものではないなと思います。
…時間がたった今、自分なりにこの癖に名称をつけるなら『独自の生存法則』みたいなものだと思っています。
他の人から見ると意味がわからない、だけど本人はこうなったら大変!と思って生きてきていて、そうならないようにしているというか…ずっと守ってきたルールなのです。ちなみに、これが生きづらさの要因になっていたりもします。これがまあ非常ーーーーーに根強い。
どのくらい根強いかはこれからの漫画でたくさん出てくるので(涙)さておき…
踏まえてどのように向き合うか?Sさんからのアドバイスがありました
続く