損するギバーがなくすもの【34】

仕事への考え方を褒められる

これまでの働き方を泣きながら話したゆきみち。
Kさんは面談のまとめとして幾つか話をしてくれました。中でも「ゆきみちさんの仕事へのスタンスは素晴らしい」と褒めてくれました。Kさんは何人かデザイナーと面談をした事があるけど、ゆきみちのような考え方はあまり見た事がないとも。

これまで企業に変な顔をされることはあっても、受け入れてもらえる事はなかったので、素直に嬉しかったです。…がしかし！

ゆきみちは少数派

ここで例のエージェントの話(※26話)の答え合わせが起きました。

スタンスは素晴らしいけれどあなたは少数派

お金や環境が悪くても頑張れるのは素晴らしいけれど、大多数の人はそんな風には考えない。お金は社会の「評価基準」としてとてもわかりやすいものだとも言われました。
なぜなら

皆、お金が欲しいと思っているから

労働対価として得るものがお金。それを多く得るという事は、ある一定の評価を会社や周囲から得ていたと考えるのが多数派である。なぜなら評価されない人に、皆が欲しがるご褒美（＝お金）をあげたりしないから。つまり26話のエージェントは

経歴に対して給与が少なすぎる→会社や周囲からの評価がなかったから貰えていない→何か問題がある人なのでは？

と考えたのです。このように追えば、彼の思考はおかしいわけではないとわかります。

…というか私は同じように社会で働いていたのに、なぜこういった考え方に至らないのか。私はお金が欲しくないわけではないのに、なぜか仕事ではお金を受け取る事が難しいのです。

自分を貶める「枕詞」

上場企業の面接の時の話と繋がるのですが（※21話）ゆきみちは自分が褒められても、大したことはないと自分で自分を貶めた単語を発してしまう癖があります。
これを今回の面談中、つまり褒められているわけでもない『ただの会話』でも出していますとKさんに指摘されました。

「自分が幼いとわかっているけど〜こうなんですよね」
「自分が間違っている事はわかるけど〜こうなんですよね」

こんな感じです。それも「30分の面談で30回は出ていました」と言われました。（ヒイィ）

続く