仕事への考え方を褒められる
他の人は変な顔したけど、Kさんは褒めてくれた
これまでの働き方を泣きながら話したゆきみち。
Kさんは面談のまとめとして幾つかの話をしてくれました。中でも「ゆきみちさんの仕事へのスタンスは素晴らしいものだと思う」と褒めてくれました。Kさんは何人かデザイナーと面談をした事があるけど、ゆきみちのような考え方でデザイナーをやっている人はあまり見た事がないとも言われました。
これまで企業に変な顔をされることはあっても、受け入れてもらえる事はなかったので、素直に嬉しかったです。…がしかし!
ゆきみちは少数派
ここで例のエージェントの話(※26話)の答え合わせになったわけです。
スタンスは素晴らしいけれどあなたは少数派
はっきりと言われました。お金や環境が悪くても頑張れるのは素晴らしい、素晴らしいけれど大多数の人はそんな風には考えていない。お金は社会の「評価基準」としてとてもわかりやすいものだとも言われました。
なぜなら皆、お金が欲しいから。
労働対価として得るものがお金。みんなが欲しいのがお金。それを多く「給与」で得ていたという事は、ある一定の評価を会社や周囲から得ていた人なのだろうと考えるのが多数派である。なぜなら評価されない人に、みんなが欲しがるご褒美(=お金)をあげたりはしないから。
その考え方でいくと当然
「経歴に対して給与が少なすぎる」→「会社や周囲からの評価がなかったから貰えていない」→「何か問題がある人なのではないか?」
少ない面談時間の中で、件のエージェントがこう考えてしまったのは仕方ない事だなとわかりました。
…というか私は皆と同じように社会で働いていたのに、なぜこういった考え方に至らないのだろうか?という点も非常に疑問に思いました。私はお金が欲しくないわけではないですし(むしろ欲しい!)いらないなんて全く思わないのに、なぜか仕事ではお金を受け取る事が難しいのです。
ちなみに俺は多数派だからね!
自分を貶める「枕詞」
正直これが一番効いたわ〜
以前描いた上場企業の面接の時の話とも繋がるのですが(※21話)ゆきみちは自分が褒められても、自分は大したことがないという事を声高に喋ってしまう癖があります。自分で自分を貶めた単語を発してしまうんです。
これを今回の面談中、つまり褒められているわけでもない『ただ話している時』も出しています、とKさんに指摘されました。
「自分が幼いとわかっているけど〜こうなんですよね」
「自分が間違っている事はわかるけど〜こうなんですよね」
こんな感じです。説明する時、こう言った「自分で自分が悪い事はわかってるんだよ」という言葉を頭につけてから話しているらしいのです。それも「30分の面談で30回は出てました」と言われました。(ヒイィ)1分に1回ってどんだけだよ!
まだ続くよKさん無双…!
頑張れ少数派
Kさんの鋭い指摘に石化したゆきみちは果たしてどうなるのか…!
続く