不思議な期間
しばらくすると体調は徐々に落ち着いていきました。今振り返ると当時は不思議な期間で、自分の今までの考え方(例:白黒思考や完璧主義による物事をはっきり分ける)が出にくい期間でした。出にくいというか、出すと疲れるからしないという言い方が正しいかもしれません。
疲れるという事は「やめろ」という心のメッセージなのだと素直に従い、浮かんでくる意識全てを
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない 〜完〜
と、適当に放置していました。曖昧にしておくのが一番楽だったのです。
やや投げやり(?)に見えますが、結果的にこれが自分が今まで持たなかった、別の思考を受け入れるスペースを作ってくれたと思っています。
自分の声が聞こえなくなっている
自分に冷たすぎたかもしれないと意識が生まれた時、私はずっとやってきたジャーナリングのことを思い出しました。ジャーナリングは46話で紹介した通り、自分の思考、つまり内面と繋がることができる不思議な方法です。
私はジャーナリングの振り返りの最中『なんじゃこりゃ』と思う自分の声に何度も遭遇しました。その時コーチングでSさんがやってくれたように
「何故」そう思ったの?
と自分に問いかけたことがあります。しかししっくりくるような答えがなかなか出てきませんでした。
私は
Sさんは質問のプロだから素直に答えられるんだろう
という一言で済ませました。確かにそれもあるとは思います、ですがよく考えてみれば誰かに答えられるという事は答えは持っているという事です。コーチには言えるのに自分にはわからないというのが、内面との会話が少ない=内面と仲良しではない証拠のような気がしました。
内面の声は、自分から意識して聞いてあげないと聞こえなくなってしまうようです。やはり私は自分を察することができていませんでした。
というか聞こえなくなっている事に気づいてなかったのよ…
自分の素直な感情が大事
損するギバーを思い出す
この頃、自分が体調を崩したことも重なり「そもそも何故コーチングを受けたのか」という原点に立ち戻る期間がありました。
そこで損するギバーのことを改めて思い出したのです。
コーチングのおかげで発生元のようなものはわかったけれど(70話)、結局のところどうしたらいいのかが掴めていない事にも気づいていました。
自分の状況に近い本(69話)も手に入れたし、ワークもあるからそれをしながら、職場でなるべく損するギバーをしないように頑張るしかないか…
しかしここで、私は損するギバーのある根っこに気づく機会を得ます。
助けて〜
はい?
続く