Sさんを困らせたくない
ゆきみちさんが「できない」と言ったら、私がどう答えると思っていたのでしょうか…?
こう質問されたゆきみち。答えは
放り出されるんじゃないかと思っていた
でした。実際にSさんが放り出すと思っていたというよりは、コーチングもあと少しで終わりなのに、全てをひっくり返すような事を言ったら、『さぞ困るだろうな』と思っていました。そして、彼女の顔が曇る光景を想像していました。
そんなゆきみちに対して彼女はさっぱりとした口調でこう言いました。
困りますよ、困り合えばいい。一緒に話し合っていきましょうよ。
人は人を簡単に嫌わない
私はこの回答を聞いた時、涙が溢れ「凄いな」と思いました。それは112話の「コーチングが終わるのが寂しい」と言う私の相談に対して、Sさんが返答をした時の驚きと同じでした。
・困ったなら、困り合えば良い、話し合おう
・他人はゆきみちが思うほど冷たいものではない
・一回好きになった相手を、そんなに簡単に嫌いになったりしない
どの彼女の答えも、私には温かく嬉しい言葉でした。
同時に、私が持ってない考え方だと言う事にも気づきました。(112話と同じですね)持ってないと言うか、頭で理解はしていても受け入れていない。
特に「一回好きになった相手を、そんな簡単に嫌いにならない」は、その通りなのです。
私だって、一回好きになった人を簡単に嫌いになったりしません。だけど…それを自分に当てはめると何故か適応できなくなるのです。
私は嫌わない、でも相手はきっと嫌うよね
こう考えてしまうのですね。
何故かこうなるんだよ〜!
なんでやねん
自己肯定感の低さを自覚しだす
ここまで漫画を読んでくださった方なら…とっくに気づかれていると思いますが、ゆきみちは自己肯定感が低いです。かなり遡りますが、43話コメント欄で書いた事と重なります。
よくネットにある自己チェック?をしてみたり、そう言った関係の本を読んだりすると、自分も当てはまる事があるな、程度の自覚はありました。でも「言うほどかな?」と思っていたのですね。
何故なら、これまでの人生で問題になる事件があったと思えなかったからです。
自己肯定感が低くなる原因は育った家庭環境だったり、成功体験が少ない事など…とよく言われます。
でも私の実家はそんなに厳しい家ではなかった気がするし(48話)学校生活にせよ仕事にせよ、周囲から評価されたこともあるし、成功体験だってなかった訳じゃない。むしろデザイナーとして作品が世に出たりしていた訳で、低くなる要素、ないのでは…?と思っていたのです。(※今考えると、自己肯定感とは何か?を理解できていなかったと思います)
しかし、今回の転職で起きた【何故か応募ができないよ事件】で、嫌でもはっきり自覚できました。
私は自己肯定感がかなり低い!
自分を低く見積もるのはそのまんまですね。涙
なんでこうなるのかわからない、わからないけど低い!地面にめり込むほど低い!
ええ、私こんなだったっけ!?
ただ転職がしたかっただけなのに、何故こんな事になってしまったんだヨォ…と、動かない頭を抱えながら絶望感に打ちひしがれておりました。
続く