












コーチングストップ
今後について3人で話し合いが行われました。旦那の意見は

かなり心が病んでしまっている。一回離れた方がいい
でした。Sさんは

私も今の状態が良いものではないと感じます
と言いつつ、ゆきみち自身がどうしていきたいかを丁寧に聞いてくれました。
当の私ですが、この状況下で尚転職の心配をしていました。(笑)まともな状態ではなかったと思います。
確かにすごく苦しい。でも【転職活動】と言う点において、たくさんの協力者を得た今が一番良い状態だと思っていました。せっかく通った企業面接を断っても大丈夫なのだろうか、こんな機会はもうないのでは?等々考えていた訳です。
対してSさんは「最終判断はお任せしますが」と前置きした上で言いました。

私なら断りますね

あなたの人生なんです。断ると言う選択を取ってもいいのですよ
それを聞いた私は、とてもほっとしたのを覚えています。その安心感に従い私は一次面接を断り、エージェントを解約しました。

ちなみにエージェントHさんもOさんも、最後まで丁寧な方々でした
全てから離れる
そこから転職に関わる全ての情報を止めました。最初は不安がありましたが、『もう転職サイト見なくて良いんだ、メールチェックしなくて良いんだ!」と思うと自分の心が軽くなるのを感じました。

鎖が外れるような…
その時ふと、自分が前職を辞めてからほとんど休んでいない事に気づきました。
コロナもあるし、若くもないし、早く決めなくては!と焦っていた私。退職時にあった有給消化期間も転職活動にあてていました。旦那の転職レクチャーから始まり、最終面接不採用、そしてキャリアコーチング…常に転職の事が頭から離れない日々。
止まってしまった不安もありましたが、それより『疲れた…』と言う気持ちが強くなっていました。
Sさんの過去
Sさんとの連絡は『してもしなくても良い』状態だったのですが、私はしませんでした。何か思うことがあった訳ではなく、気力がありませんでした。
しばらくしてSさんの方から軽い諸連絡があり、そこで私は

一回全てを手放そうと思う
と伝えました。するとSさんが

良いと思います…かつて私も適応障害になり、全てを手放した事があります
とさらりと伝えてきました。
この告白に私は大変驚きました。Sさんはいつも明るくエネルギッシュ、サイボーグのような人だな!と思っており、そんな状態になりそうな人には見えないのです。
と同時に、なぜその話をしたのだろう?とも思いました。

………………
ゆきみちは、今回の状況に対して、Sさんは自分を責めているのではないかと感じていました。
彼女はチアアップに長けた人であり(39話)私の転職に対してより良いものを!と積極的に働きかけてくれていました。ただ結果的にそれがプレッシャーになったのではないか?と発言していたからです。(126話)。
私は彼女に
Sさんが私を追い込んだと言うことはない
これでよかった
私の人生はもっと良くなる気がする
と伝えました。
一瞬、

また私は気を使ってこんな事を言ったのだろうか…?
と考えましたが、そうではありませんでした。根拠はない、綺麗事かもしれないけど、これで良かったと言う確信があったのです。
全て手放してしまったけれど…そこには安堵感があったから。
続く