落ち込んだ
ずっと順調だったコーチングがストップした時、Sさんはどう思ったのか?
けっこう落ち込みました
おわー!
そりゃそうだろうなと思います。106話のノリノリ♪ゆきみちをご覧ください笑。どう見てもうまく行っているように見えます。本人も何故止まったのかわからない状況、Sさんからしたらさらにわからないと思います。
あのテンションうっとおしかったよ…
コーチとは
当時ゆきみちは、今回の事はSさんのせいではないと伝えました。(127話)
ゆきみちさんがこう言ってくれているから、自分を不必要に責めることはない。だけど私が反省すべき点は間違いなくありました。
「かくこうあるべき」とどこかで思っていた。
彼女は私のこれまでの働きぶりを見た時、テンションが上がったそうです。この人の可能性は凄い、もっと条件の良い企業に入れる!年収絶対上がるよ!…元転職エージェントの血が騒いだ。最初の頃に出たこの気持ちが、ずっと尾を引いている事に気づけていなかった、と。
(※Sさんの会社は企業紹介はしないので、ゆきみちの内定獲得は売上と関係ありません)
お客様の信じたい未来を一緒に信じるのがコーチの仕事。主観になってはいけないと、改めて考えさせられました。
…
コーチングは間違っていた?
では彼女と一緒にやった事は間違っていたのでしょうか。
通常、人間のコミュニケーションにおいてどちらかが100パーセント悪いという事はないと私は思っています。完璧な人間などいないからです。
Sさんのコーチングに全く問題がなかったのか?といえば、そんなことはないでしょう。また私の中に彼女への憤りがなかったのか?といえば、それも嘘です。
それでも私は
彼女は間違っていなかった
と思います。
21話で出てきた上場企業の面接官、25話で年収にドン引きしたエージェント、28話最終面接までいった企業、制作特化型エージェントのHさん…ゆきみちの転職に関わった人は皆、こう言いました。
「あなた何でもできますね」
と。
事実がどうであれ一般的にそう見えるのならば、Sさんが同じように思ってしまうのはおかしいことじゃありません。何より
もっと良い企業に転職をしたい・年収をあげたい
と言ったのは私です。彼女は転職を応援する立場として私を信じ、懸命に動いてくれただけだと思います。
仮にどこかで
ゆきみちさん…それは本心ですか?
と言われたとしても否定したでしょう。自分のことは自分が一番わかる、これが正解だと思いこんでいるから。今回の状況を止める事など誰もできなかったと思います。
もし止められたらSさん未来人じゃ〜
同時に、今回の事は絶対必要だったと確信していました。もしあのまま進めたらどうなったか…ゆきみちには未来が見えていたからです。
続く