損するギバーがなくすもの【186】

落ち込んだ

ずっと順調だったコーチングがストップした時、Sさんはどう思ったのか?

Sさん
Sさん

けっこう落ち込みました

ゆきみち
ゆきみち

おわー!

そりゃそうだろうなと思います。106話のノリノリ♪ゆきみちをご覧ください笑。どう見てもうまく行っているように見えます。本人も何故止まったのかわからない状況、Sさんからしたらさらにわからないと思います。

だんな
だんな

あのテンションうっとおしかったよ…

コーチとは

当時ゆきみちは、今回の事はSさんのせいではないと伝えました。(127話)

127話より
Sさん
Sさん

ゆきみちさんがこう言ってくれているから、自分を不必要に責めることはない。だけど私が反省すべき点は間違いなくありました。

Sさん
Sさん

「かくこうあるべき」とどこかで思っていた。

彼女は私のこれまでの働きぶりを見た時、テンションが上がったそうです。この人の可能性は凄い、もっと条件の良い企業に入れる!年収絶対上がるよ!…元転職エージェントの血が騒いだ。最初の頃に出たこの気持ちが、ずっと尾を引いている事に気づけていなかった、と。
(※Sさんの会社は企業紹介はしないので、ゆきみちの内定獲得は売上と関係ありません)

Sさん
Sさん

お客様の信じたい未来を一緒に信じるのがコーチの仕事。主観になってはいけないと、改めて考えさせられました。

ゆきみち
ゆきみち

コーチングは間違っていた?

では彼女と一緒にやった事は間違っていたのでしょうか。

通常、人間のコミュニケーションにおいてどちらかが100パーセント悪いという事はないと私は思っています。完璧な人間などいないからです。

Sさんのコーチングに全く問題がなかったのか?といえば、そんなことはないでしょう。また私の中に彼女への憤りがなかったのか?といえば、それも嘘です。

それでも私は

彼女は間違っていなかった

と思います。

21話で出てきた上場企業の面接官、25話で年収にドン引きしたエージェント、28話最終面接までいった企業、制作特化型エージェントのHさん…ゆきみちの転職に関わった人は皆、こう言いました。

「あなた何でもできますね」
と。

事実がどうであれ一般的にそう見えるのならば、Sさんが同じように思ってしまうのはおかしいことじゃありません。何より

もっと良い企業に転職をしたい・年収をあげたい

と言ったのは私です。彼女は転職を応援する立場として私を信じ、懸命に動いてくれただけだと思います。

仮にどこかで

Sさん
Sさん

ゆきみちさん…それは本心ですか?

と言われたとしても否定したでしょう。自分のことは自分が一番わかる、これが正解だと思いこんでいるから。今回の状況を止める事など誰もできなかったと思います。

だんな
だんな

もし止められたらSさん未来人じゃ〜


同時に、今回の事は絶対必要だったと確信していました。もしあのまま進めたらどうなったか…ゆきみちには未来が見えていたからです。

続く