損するギバーがなくすもの 番外編【4】

自己肯定感と自尊心

今回は前回おまけに入れられなかった自己肯定感と自尊心について（2話完結）です。

ゆきみちは自己肯定感を理解しておらず、また自分が低いという自覚がなく、他人から見てもそこそこスキルはある方だと言われるのに、自分に自信が全く持てていないことが不思議で仕方ありませんでした。

ここではコーチングおよび体験&勉強を経て、私なりに自己肯定感と自尊心を説明してみたいと思います。

自己肯定感とは

「感」をつけるとわかりにくいので（笑）　

『自己を肯定する力』と書かせてもらいます。これは条件なしに自分を肯定できる力という意味です。社会的地位・スキル・恋人・…そう言った「根拠」が一切ない状態でも「大丈夫私はいけてる！！」と自分を好意的に思える力。

ゆきみちは『〇〇だから××』という条件付けで物事を決め付けがちだった、という話を描いたのですが（145話）これこそ自己肯定力が弱い＝自己肯定感が低い人間がしがちな行動だ、と思っています。そのままの己を肯定できていないからです。

例：『恋人がいる私はOK、いない私はダメ』
　　『仕事がある俺はOK、無職な俺はダメ』

自尊心とは

自尊心＝別名：プライド
1.自分の人格を大切にし、自分の考えに自信を持つこと
2.他者の干渉を排除する態度

※1.の意味が「自己肯定感」とほぼ同じ意味なので、自尊心と自己肯定感は同じ意味で使われます。
※自己肯定感に2.の意味は入りません
※この漫画では2.については描きませんが、2.が強すぎると他者の意見を取り入れることが困難となります。

詳細は漫画の通りなのですが

このように分けて考えると、冒頭で言った、それなりにスキルがついたゆきみちに自信がつかなかったのは何故なのか？がよくわかります。

お釜の厚さ＝自己を受け入れる力

お釜の厚さは、多くは幼少期に基本の厚さが出来上がります。
またこのお釜は、周囲との関係性の中でうまく成功体験が積めないと薄くなってしまったり、大穴が開いたりします。

例えばですが、ゆきみちは人に褒められることが苦手でした。（132話コメント欄）

・お世辞を真に受けるのはみっともない
・裏で何かを企まれているみたいで、重い

こう考えてしまう…これが穴です。

褒め言葉をそのまま受け取り「自分すごいじゃん！」と心の栄養にすればいいのにできない。それどころか「そんなことはない、お世辞だ」と自分で自分に厳しく言葉を浴びせ、穴を広げる。

周囲に褒めてもらっても、ベースになるお釜に穴が開いているので、その言葉が貯まらず流れてしまうのです。

まとめると

・自己肯定感とは、自分を無条件に好意的に受け入れる土台。
・自尊心（自信）とはその上に積み上げていくもの。（例：受賞経験・スキルの取得・仕事の成功など）

このようにゆきみちは考えています。

続く