損するギバーがなくすもの【82】

白黒思考・べき思考

コーチング日です。前回紹介した認知行動療法7コラムシートを使うと、これまでのコーチングで指摘されていた「白黒思考」や「完璧主義」と思われる表記がたくさん出てきました。中でも自分は『べき思考』が非常に強い事がわかるようになってきました。

【べき思考】
「～すべきだ」「～すべきでない」という極端な考え方のこと

漫画内で描いた例えは、過去ゆきみちが持っていた「べき思考」です。

・上司は部下より仕事ができるべき（お金をたくさんもらっているのだから当然だ）
・空気を読んで仕事をするべき（周囲に気を使えないのは悪だ）
・待遇に文句を言うべきではない（置かれた場所で頑張るのが正しい）
・仕事は断るべきではない（もらえるだけ有難いと思え）

こんな感じですね。このべき思考、全くないと言う人はおそらくいないと思います。これがそのまま価値観というか…物事を判断する基準になっている場合が多いからです。だからこの思考そのものが悪いと私は思いません。むしろあって当たり前だと思います。

ゆきみちの思うこの思考の問題点は

・強すぎると自分を追い詰める
・同時に他人も追い詰める

この二つです。
「白か黒か！」「いいか悪いか！」「やるかやらないか！」この考え方は、物事の選択肢を大きく狭めてしまう。結果、自分で自分の道を潰し、首をしめてしまう。また大抵の場合、相手にも自分の「べき思考」を守らせようとしてしまいます。これが非常に厄介で、他人との関係を大きくこじらせてしまいます。

この白黒思考、べき思考については付き合いが長すぎて、それだけで1コンテンツできてしまうくらいのパワーがあるので（笑）いつか別で漫画を描けたらいいなと思います〜。

なぜこうなるのか

白黒思考、べき思考が強い事がわかってきたゆきみちですが、当然こんな風になりたいわけではありません。でも無意識にやってしまう。『なんでこうなるの？』がわからない。そこでSさんに聞いてみたところ

との回答。これまで私の過去や考え方を見た上での彼女の見解です。
50話で、人は幼い頃に長く関わった人間の影響を受けやすいという話を書きましたが、実はその人間との関わりは、その後の自分のコミュニケーションの取り方の標準になるらしいのです。いい例えかどうかわかりませんが…パソコンの初期OSになるみたいな感じ？かなと思います。（自分のベースになるというか…）
白黒思考で考える人に合わせようとすれば自分も白黒思考になってしまう。何故か？そう考えて動かないと、相手に嫌われてしまうから、生き残れないから。これは70話の思考の癖の時にはなした、子供は生存をかけて大人を真似る、と同じ原理だと思っています。これが根強く残る。

そしてこれを、どうやらゆきみち親子は延々と繰り返しているようなのです。（涙）

※なおこれは、全て親の問題だ！と言っている訳ではありません。人の性格は環境で全てが決まるわけではないので。

性格は誰のせい？

さてこんな思考を持ってしまったゆきみち。『結局自分の責任だよな〜直さないとな〜』とお得意の自責思考が走り出したのですが（またかよ！笑）Sさんがふと言葉を遮ります。

続く