誰も悪くない
父を見下すような、冷たい態度をとっていたゆきみちとゆきみちの家族。
何故こんなひどい事を平気でできるのか…という私の言葉に対して、Sさんがかけてくれた言葉は
家族を守りたかっただけ。
生きていくにはお金もいる。
辛い事があれば「何故自分だけ?」と思ってしまい、一緒に頑張れない、辛さの原因だと思われるものに攻撃してしまうのは仕方のない事ではないか
皆、必死で生きていただけだ
と言ってくれました。
激しい自己嫌悪があったのは間違いありませんが、では父が病気になる事を回避することはできたのか?それに対して私の家族が取った態度を非難できるのか?何より、当時の父の状態を幼い自分に理解させることなど誰ができたのか?
…どれも答えがない、誰も責められなかったのです。
本当になんとも言えない気持ちでした
ダメでもいい
ここまでの漫画でも描いてきましたが、ゆきみちは白黒思考が強く完璧主義です。
ダメではいけない、人に迷惑をかけてはいけない「こうあるべきだ」という強固なフィルタを持っています。
だからSさんのいう「ダメでもいい」という言葉がなかなか飲み込めませんでした。喉の奥が詰まる感じがする。だって私はなるべくそうならないようにずっと生きてきたから。ダメになるのが怖いのです。
これまでの話の流れで、驚きと納得の嵐ではありましたが、だからと言って「なるほど!そっすね〜これからは生き方変えますわ★」とはならなかったです。
そんな風になるわけないだろ…
ゆっくりでいいのですよ
またSさんには今回の過去の話を、このようにも言われました
『そんなこともあるかもしれないな』くらいに思っておいてください
半信半疑ながらも、話の内容に思い当たる節がありすぎたので「え?」と思ったのですが…
思考の癖まとめ
ということで改めて。ゆきみちの思考の癖は
人と違うこと=父のようになること=不要なものとして排除される(仲間外れ)
→絶対こうなってはいけない
というものでした。以前35話Kさんの無料面談で、思考の癖はポジティブ思考でもネガティブ思考でもないと書きましたが、改めて見るとその通りだと思います。
時間がたった今、自分なりにこの癖に名称をつけるなら『独自の生存法則』みたいなものだと思っています。客観的に見ると意味がわからない。けれど本人にとっては大事に守ってきたルールなのです。ちなみにこれが生きづらさの要因になっていたりします。
これがまあ非常ーーーーーに根強い。
どのくらい根強いかはこれからの漫画でもたくさん出てくるので、どうぞお待ちください(涙)
続く