損するギバーとは?
損するギバーとは、アメリカの組織心理学者アダム・グランド氏が提唱したもので、詳しくは著書『GIVE&TAKE 与える人こそ成功する時代』という本を読むのがお勧めです。(注:ビジネス書です)
さて彼の提唱では、人間は大きく3種類の人間にわかれるとされています。
ギバー(Giver)…見返りを求めず人に時間や労力を惜しみなく与える人
テイカー(Taker)…自分の利益を一番優先させ、与えるより奪おうとする人
マッチャー(Matcher)…損得のバランスを考え、ギブ&テイクで動く人
このうちのギバー(Giver)はさらに2種類にわけられます。
得するギバー(Giver)…自分と相手両者の利益を考えた上で、行動(与える事)ができる人
損するギバー(Giver)…自分より相手の利益を優先させ、自分が損をしてしまう人
※マッチャーやテイカーについては触れませんが、マッチャーはさておきテイカーは御法度と言われています。付き合うの嫌ですもんね…。
そしてこの4タイプをそれぞれ『誰が一番人生で成功しやすいか』でランキングをつけると
1位:得するギバー(Giver)
2位:マッチャー(Matcher)
3位:テイカー(Taker)
4位:損するギバー(Giver)
こうなるらしいのです。何が人生の成功なのか?はここで言及しませんが、一般的な社会で成功しやすいランキングだと思ってください。
Sさんは、ゆきみちは職場でこのランキング最下位の『損するギバー』になってしまっていると言うのです。
嫌ああああーーーー!
ドンマイ損するギバー
損するギバーは何をしている?
ギバーはとても尊く素晴らしい行為をしている。だけど、損するギバーは自己犠牲をしている
自己犠牲とは、自分を後回しにして相手を優先する行為の事です。ゆきみちは職場でこれをしてしまっている、と。
私自身、多少の自覚はありました。でも『頼まれるのだから仕方ないでしょ?相手の為にやってるのだから良いことでしょ?感謝もされるし』と思っていました。(※2話)
ところがSさんは続けてこういったのです
これは相手に依存の心を生み出す悪手でもある
‥他人のために頑張ったらダメなの!?
疑問もあったわけね
私がこれまで習ってきた『人の気持ちを考え、人のために働くことは良いこと』と大きく矛盾している気がしました。
過去の自分と重ねる
腑に落ちないこともありつつ、Sさんの話を自分の過去に重ねると、あまりに近い(と言うかそのまんま)ので「私の過去を見てきたの?」と思いました笑。
そのくらい、Sさんの話はわかりすぎるのです。
私はこの問題をクリアしたい。一抹の希望を胸に聞いてみました。
『これってなんとかなりますか…?』
Sさんだけに「エスパー(Sパー)」っていうシャレを思いついたけどどうかな?
…何が?
続く