損するギバーがなくすもの【37】

カウンセリングを受けようとした

旦那との話し合いの結果、ゆきみちは旦那の知り合いのカウンセラーさんのカウンセリングを受ける事に決めました。就職以前の問題なのだろう、と自分でも感じ始めていたからと言うのと、やはり金額的な問題で二の足を踏んでしまったのです。
ちなみに件のキャリアコーチングは転職フォローのないもっと安いプランもあったのですが、ゆきみちは転職をする気だったので、そちらはあまり考えていませんでした。

図星だった「自虐癖」

34話でゆきみちはKさんに「自分を貶める言葉を、話の頭にいれる」と指摘されたと言う話を描きました。
自虐的な言葉を言うのは何故か?理由は色々あるのですが、ゆきみちの場合

言われた人は、それ以上突っ込んだ事(主に批判)を言いづらくなる

ということがわかっていたから、使っていた節があります。面倒くさい人の攻撃を避ける為に使用していた処世術のようなもので、社会に出てから特に使うようになったと思います。

そして…これが非常に逃げ腰のコミュニケーション法だということもわかっていました。

私が幼く思慮が足りないのが悪い、私が無能だからできない。最初から言い訳のように白旗をあげる。これは「こっちは否を認めた弱者ですよ(厳しい事や面倒な事を言わないでね)」と暗に言ってるのと同じことでした。

他人とぶつかりたくない、あるいは他人に期待されたくない。つまりなるべく関わりたくないから言っているのです。

ゆきみち
ゆきみち

謙遜と自虐って紙一重でとても難しいよ…

だんな
だんな

日本人特有だよね謙遜は

ただ、自分では謙遜のつもりで使っていた部分もありました。何より何回もいっていると言うのは本当に自覚がなかったのでショックでした。謙遜というのは、多用すると相手に不快感を与えるものでもあるからです。
おそらく以前の職場でも、就職の面接でも、私の想像の何倍も多用していたでしょう。ショックではありましたが、もしKさんに教えてもらわなければ、自分では絶対気づかなかったと思います。

そんな機会をくれた会社を断って良かったのだろうか?とモヤモヤしていました。

自分にお金を使わない

コーチングを受けたとしても、転職を確約される訳ではありません。コーチングを受ける期間はさらに職歴に穴が空いてしまう。どうしよう、どうしようと悩み考えていた事は主にこんな事でした

・本当に私の問題はコーチングでクリアになるのだろうか
・若くないし、急がないと企業に変な目で見られるのではないか
・この金額を払って転職できなかったら時間も費用も大損ではないか

特に3つ目が大きかった。ゆきみちはこれまでの人生で、形のあるものや自分が想像できるものにしかお金を使ったことがないのです。

よく形のないもの(経験)にお金を使いましょう!という話の例で『旅行』が出てきます。
私からしたら、あれは十分形があります。素敵なホテルには泊まれるし、美味しい料理は食べられるし。つまりある程度の楽しい思い出が約束されているわけです。なにより行く前から楽しさを想像できる

でもコーチングは結果どうなるのか全く想像できない。想像できないものにそんなに大きなお金を出して、万が一失敗して、損したらどうしよう?そう思っていました。

でもこの時、ふとこれまでの自分の行動を振り返って思ったのです。

『私っていつもこう』『自分に対して大きなお金を出さない』
人生で一回くらい、自分に対して大きなお金を出してみてもいいんじゃないか

そして出すのは…今だ!と心に火がついたのです。

ゆきみち
ゆきみち

思い込んだら一直線!ちなみに鬼滅の刃で一番好きなのは伊之助で〜す!

だんな
だんな

あのシルエットはあの漫画の大猿‥

一世一代人生初の大博打!そんな気持ちでコーチングを受ける事にしたゆきみちでした。

続く