損するギバーがなくすもの【129】

おまけ

暗い話題が続くので『自宅の猫ちゃんを抱っこしつつも、他の猫の動画を舌舐めずりしながら見る旦那』のイラストです。

だんな
だんな

何か問題でも?

ゆきみち
ゆきみち

いやよくやってるなって

恐怖が襲う

体は元気なのに頭が動かない、自分の思った通りに動けないと言う状態を初めて体験したゆきみち。そこにあったのは圧倒的な恐怖でした。
この恐怖は今まで体感したことのないもので、表現する事がとても難しいのですが、とにかく怖い。何が怖いのかと言えば

・先が見えない
・対応方法がわからない

大きくはこの2点だったと思います。旦那もSさんもまずはゆっくり休めと言いましたが、休んだところでこれは治るの?戻るの?と言う恐怖は拭えません。
例えるなら、前も後ろも見えない暗闇の中に一人放置されているような感じでした。

ゆきみち
ゆきみち

怖い怖いいいいいいい

ゆきみちはその時、自分の父親のことを思い出しました。

父の気持ち

遡ること53話で紹介しましたが、私の父は幼い頃から心を患っていました。

いつも寝ており、仕事も休んだり行ったりの繰り返し。でもパチンコだけは行ける父。好きな事だけできるなんておかしいじゃん!迷惑な奴!とずっと思っていました。

でも今回、自分が似たような状況に陥った時初めて【父の目線】を持てたと思います。(なお父は当時の私よりずっと重い病ですので、気持ちを完全に理解したとは思っていません。)

思うように働かない自分の頭、体を抱えた状態で

将来の事を考えるのは怖かっただろうなあ

と思ったのです。

パチンコだけは出来たのは何故?
…それは怖くなかったんだね、私だって今部屋を掃除する事はできるもの。でも先のことを考えると息が苦しい。これじゃダメだって思うから焦る。

父はこんな状態でずっと働いてたんだろうか?私は彼をずっと弱いと思っていたけれど、こんな状態…むしろこれより酷い状態で何十年も働いたのだとしたら、父は弱いのではなく強すぎるのではないだろうか

私はたまたまキャリアコーチングでこうなったけれど、もしこれが職場だったら?守るべき家族があったら?育てていく小さい子供がいたら…?

父を弱い人だと見切っていたけれど‥ズバズバと諦めて、割り切ることができない時がある。そんな人ばかりじゃないし、そんな環境ばかりじゃないのだと身を持って知りました。

なお私は今回の体験を経て、心を患う方を弱いなどとは二度と言えなくなりました。

ゆきみち
ゆきみち

「本人に頑張れと言うな!」と言う理由がよくわかりました。

自分の問題点が見える

父に悪い事をしたなあ…とぼんやりしていると、頭の中が一瞬クリアになりました。

ゆきみち
ゆきみち

あ、そうか

ゆきみちはこの時、明るい未来を描きたくてやってきたキャリアコーチングでなぜこんな事が起きたのか?自分の人生がなぜこんな風になってしまったのか?
その答えがふっと見えた気がしました。

気がしたと言うか、結果的に私の中で最も大きな気づきとなりました。

次回から数話をかけて、その気づきを漫画にします。

だんな
だんな

続く!