何もできない
『自分の事がよくわかっていないのかもしれない』と感じ始めたゆきみち。だとしても、どうしようもありませんでした。考えるのも疲れるし…シンプルに心が楽しい〜と思えるものだけを求め、昔やっていたRPGゲームを携帯でやったりして、ぼんやり過ごしていました。
ところが自分の体が回復するにつれ思考の機会は増え、ある感情が抑えられなくなっていきました。
それが「怒り」です。
自責で治まらない「怒り」
前話でも説明しましたが、私は基本的に仕事ができないのは自分のせい、他人に迷惑をかけないよう気をつけていました。詳しくは71話に書いてあるのですが、「自己責任」と言う考え方が強いタイプでした。
加えて他人のために働く事は良い事だ、応えることは良い事だと信じてやってきた、それなのに
結果、自分は自分の事がよくわからなくなり苦しんでいる
この現状に対して言葉にならない怒りが爆発したのです。
ぐあああああああああああああ!
なんでこんな目に合わなくてはいけないの?人のために頑張る事を、良いことだって皆言ったじゃない、嘘つくなよ!と悶々と考える日々。
ちなみに今は、この言葉には大事な前提があると思っています。
自分がイライラするまで人のために動いてはいけない
これを言ってくれる人が、誰もいませんでした。
気づけなかったゆきみちが悪い、真面目なゆきみちが馬鹿を見たんだ、と思う人もいるかもしれません。当時の私からしたら
その「自分が悪い」をずっとやってきたからこうなったんじゃーい!
と言いたいわけです。
今までは何か問題があれば、怒りも悲しみも『自分』を貶めたり律する事で抑えてきました。私はその行為を良い事だとすら思っていました。(人が嫌がる事を我慢してやる事、応える事を素晴らしいと思っていたと言うか…)
でももうできなくなりました。そうし続けた結果が現状だ、内面の自分に嫌われる原因だ、と気づいてしまったからです。
当時の自分の怒りを表現するなら、空に向かって怒っていると言う感じでした。
自分が悪いとは絶対思えない、もう思いたくない。
じゃあ私を育ててきた周囲が悪いの?どこまで戻れば、誰に対して怒れば、この状態は防げたの?
…答えが出ないのです。
※ちなみに当時、なんとかこの怒りを抑えようといろんな人の名言や格言を探しましたが、全て「うるさい黙れ」と脳内で変換されてしまいました笑。
この火山が爆発するように突発的に起こる怒りをどうすることもできず、お風呂の水や布団にあたり散らかしていたのですが、この怒りがある人に向かう事になります。
…そう、Sさんです。
Sさん逃げてーーーーー!
ふんぬおおおおおおおおおお!
続く