おまけ漫画があるよ!下からGO
重なった結論
選択理論を学んだSさんは自分が満たされるだけの選択をしていないか?と言う自制が働いたそうです。これを聞いた私は
うん…わかる
と思いました。Sさんは心理学のセミナー、ゆきみちは旦那の尿意と違いはありましたが(格好悪!)136話で出した仮説【損するギバーの仕組み】と結論はほぼ同じだったと思います。ポイントは大きく2つ。
1.見返りを求めている
2.相手に必要と思ってほしい、と言う気持ちがある
1.については136話、また159話でも書いたので割愛します。今回は2.について深掘りします。
依存してるのは「誰」?
ここからの文章は、一生懸命相手の事を思いギブをしているのに返ってこなくて苦しい!…と言う人ほど不快な気分になるかもしれません。でも、長年損するギバーをしていたゆきみちの苦しさの根幹だと思っていますので、正直に書き記そうと思います。
Sさんはこう言いました。
私は彼に必要とされたかった、依存して欲しかった
私はこれを認めることのできた彼女を、とても強い人だと思います。私がずっと持っていた『不要と思われたくない』=『必要とされたい』という気持ちと一緒です。
私は自分の優しさを返さない、なんでも簡単に頼んでくる依存的な会社の人たちが嫌でした。もっと自立した、自主的な人がいる職場に行けばうまくいくと思っていました。
本当にそうだったのか?自分の選択を追えば見えてくるのです。
選択理論の図式に、ゆきみちを当てはめます。
①事実:仕事を頼まれた
②【解釈】
・他人のために役に立つ事は良い事
・他人の迷惑になってはいけない
・不要と思われたくない、嫌われたくない
…他多数
③【選択】
仕事を断らない、頑張る
④【結果】
怒って疲れて退職
Sさんの元カレと少し違うのは、会社の人は私の奉仕を『やらなくていい』と言わない点。これは当たり前と言えば当たり前で、仕事は奉仕の結果給与を得るもので、金額はさておき一定の見返りは必ずあります。また会社が自主的な奉仕を断る理由はないと思います。
でも私は、給与を多いとは思っていなかったし周囲に怒っていた。
では私は、何故自身を怒らせ不快にさせてまでこの選択をとるのか?
選択理論は、自分の行動を選択できるのは自分だけ、自らの行動は他人に選択されないし、他人の行動を選択させることもできないと考えます。
そこには、自尊心が低く自分で自分を愛せない、満たせない私がいる。「仕事だから」と言いながら、自分の穴を相手の感謝(必要とされること)で満たそうとしているのです。損するギバーと自尊心の低さはここで繋がります。
相手に必要とされたいから仕事を断らない
→依存関係を促している
苦しいならやめればいいのに、怒るくらいなら断ればいいのに、できなかった私。
断った後のなんとも言えない罪悪感、喪失感やイライラ。そこには言葉では言い表せない寂しさや不安がありました。
依存していたのは会社の人達だったのか?
…私だったんじゃないか。
Sさんは自身の体験から、この仕組みをわかっていたのだと思います。損するギバーの根っこには、相手を気遣う優しさと…その裏に埋めたい何かがある。それは決して埋まることはなく、いつの日か恨みや怒りになる。
誰かのために一生懸命頑張っていたはずなのに、幸せになれないのです。
今回はおまけがあるよ!