損するギバーがなくすもの【90】

隠れた能力

前回の話からSさんがゆきみちの能力として見つけ出してくれたのは

・ヒアリング能力
・合意形成能力

この2点。ヒアリングについては二社目の頃(※87話)から意識していましたが、二つ目の「合意形成能力」については

ゆきみち
ゆきみち

え?これ能力なの?

と言うのが正直な感想でした。

私は誰かと対立した場合、大抵折衷案を出します。どちらかの希望を一方的に飲み込み続けると、不満や責任転嫁の意識が生まれやすくなり、良い関係性を維持できないと言う事を自然と理解していたからです。
私はこのやり方を

ゆきみち
ゆきみち

自分の意見を押し通せない弱さだよな

と思っていました。しかしSさんはこれを立派な能力だと言いました。

Sさん
Sさん

折衷案を出せたとしても、上役に納得させるには信頼関係がいる。周囲の人ができていない事ができているのだから、能力です!

なるほどな〜と思いました。
繰り返しにはなりますが、自分では全く意識していない行動が、実は隠れた能力だったりします。コーチングではそれをこれでもか!と言うくらい見つけてくれました。

増えていくディレクション業

三社目では、いよいよ本格的にディレクション業をするようになっていました。
諸々のスケジュール調整、生産。商品入荷から在庫管理、発送の手配などなど…やっている事は完全に『グラフィックデザイナー』の枠を超えていましたが、自分のデザイン作業と同時進行で行っていました。
これらの話をSさんにすると

Sさん
Sさん

おそらくゆきみちさんは段取り上手、だから仕事が集中してしまう

と褒めてくれたのですが、私としては大変複雑な気持ちでした。21話で描きましたが、私には上司がいませんでした。

それの何が問題だったのか?と言えば、段取り仕事がどんどん増え、自分の本業であるデザイン時間が取れないとしても、相談出来る相手がいなかった事でした。

小さい会社故に仕方ない面もあったと思います。仕事だから、そう言う会社だから仕方ないと頭では思いつつ、非常にイライラしていました。

結果、仕事を断る時は周囲環境への怒りで

なんでもかんでも私にやらせないで!!!

と内面で怒り狂っていた訳です。(外には出さずに)

ゆきみち
ゆきみち

なぜこのような働き方になってしまうのか、嫌ならやらなければ良いのに、それができませんでした

だんな
だんな

まあそこが肝だよね

次回は仕事コーチングのまとめになります!
続く