新卒時代の話
ゆきみちは大学でいわゆる芸術系、デザインを専攻していました。新卒での就職活動は、作品集を作っての就職活動となります。加えて学生時代はそこそこ長期でバイトをしていました。
バイトとはいえ3年も働けば勝手知ったる、店長やパートさんにも「卒業したらここで働けばいいじゃん!」と言ってもらえるような関係性を築いていました。
特に接客が得意・好きだった訳ではないですが、なんだかんだ自分なりに一生懸命やっていましたし、戦力になれていたと言う自負がありました。
それを学生時代に頑張ったことの一つとして面接で伝えた時、面接官に言われた一言がきっかけで、ゆきみちのB面が突然顔を出します。
謎の質問
この面接は10年以上前の話ですので、今とは価値観が違うという前提で読んでください。
面接官の
「デザインを学んでいるならデザインに関わるバイトをすればいい、なんで洋服なんか売ってたの?」
と言う一言で、己の中のスイッチが入った事を覚えています。
どこでなんのバイトをしても、私が楽しかったんだからいいじゃない
と思い、そのままストレートに
「でも、私は楽しかったので」と満面の笑みで答えていました。
なお誤解のないよう書きますが、決して「失礼な面接官だ!」「言い負かしてやる!」といった、怒りのような攻撃的な感情で言った訳ではありません。(※新卒にそんな度胸はございません)
面接官の言う事は一理あるかもしれない、でも私はそうは思えませんでした。
人が人生で何に時間を費やし、何を楽しいと思い、何を得るかは千差万別と思っていたから。なんとなく質問自体に気持ちが冷めてしまったと言うか…ちょっとがっかりしてしまった、と言うのが当時の正直な気持ちでした。
その企業は、私の第一志望の会社でした。
面接終了後、合否はどうでも良くなってしまい、そのまま携帯の電源を切ってドラ●もんの映画を観に行きました。
映画が終わると着信が何件もついており、何故か内定が出ていました。
ちなみに俺は飲食店でバイトしてたよ(デザイン科だけど)
昨今の面接で企業はこんな事言わないかもね
Sさんの見解
この話をした時にSさんに
面白い…A面とは全然違いますね!
と驚かれました。同時に
その感覚を覚えておいてください、それが本当のゆきみちさんかもしれませんよ?
と言われて、え〜それはないでしょ!と思いました。自分では時々出るこのぶっちぎり行動を『若気の至り』『気まぐれ』だと思っていたからです。あくまで自分の事は羊メンタルだと思っているので。
…え?
次回は A面B面、人格のまとめになります。
続く