損するギバーがなくすもの【51】

注:実際のコーチングは、長い時間コーチと対話をしながら行います。全てを漫画にする事は困難のため一部編集されている旨ご了承ください。

母親の影響

過去の振り返りはまず母親から入りました。前話で描いた通り、ゆきみちの人格形成に大きな影響を与えた人物は間違いなく母だったと思います。

ゆきみちの母親を一言で表すならば「真面目」

早寝早起き、食事は基本手作り。(外食をほとんどしない家でした)会社に行く前に必ず居間の掃除機をかけ、家族全員の朝ごはんを作って出社。父方の祖母(私から見ておばあちゃん)と同居していましたので、幼い頃は子供の面倒や家事を一部頼んでいた部分はあったと思いますが、基本的に家事は母がこなしていたと思います。子供の学校行事や町内会のイベントもちゃんと出てくれる母でした。

ゆきみち
ゆきみち

ゆきみちは仕事柄帰宅が遅い方でしたが‥徹夜をしても自炊・お弁当を作る習慣がありました。母の影響だったんだなと思います。

だんな
だんな

そういうもの、それが普通だと思うんだよね

真面目さというか、猛烈な我慢強さも母の影響を受けていると思います…。ホゲェー!

真面目にやっていれば良い

そんな母からゆきみちが受けた最も大きな影響は、そのまま「真面目さ」でした。
真面目にちゃんとやりなさい。この言葉にはいろいろな意味が含まれていたと思います。

・真面目や誠実が一番だ
・不真面目さ(嘘や誠実さのない態度)は暴かれ、自分に戻ってくるものだ
・真面目にやらないといつか大変な事になる

こう言ったニュアンスで母は話していたと思います。母は私に、誠実で真面目で、真っ当な人間として育って欲しかったのだと思います。彼女自身がそうでしたし、それが良い事だと思っているのだと思います。
これは一定、間違いではないと思っています。真面目に生きる事は大事な事で、決して悪いことではありません、私自身、自分の真面目さにたくさん助けられてきました。

が、少し見方を変えると…

・言われた通り真面目にやり「さえ」すれば良い。
・少なくとも誰かに後ろ指を刺されにくい。
→『自己保身』的な部分がないだろうか?

…コーチングを受けながら、私自身に受け身的な、保身的な考え方があるような…?変化を恐れる部分に何か関係があるのかもしれないな?と思いました。

ゆきみち
ゆきみち

少なくとも、ゆきみちにはこの要素がある気がしています…

だんな
だんな

真面目な人が全員そう!という意味ではなくね

それは「何故」ですか?

母親の影響を受け、母親の真面目さを取り込んでいったゆきみち。話を続けていく中で
『母親を困らせるような事は、あまりしたくなかったと思っていた旨を伝えました。

そこでSさんの質問が飛びます。

Sさん
Sさん

それは何故ですか?

コーチングは基本的に、書き込んだシートの内容について、コーチと対話をしながら進めていくのですが

何故あなたはそう思ったのか?

この問いがとにかく多く出ます。自分への質問をひたすら繰り返し、コーチとその「何故」を深掘りしていく。自分では「深く考えた事はなかった」とか「よくわからない」という事が多数出てきますが、実はそこに自分の思考の癖のヒントが隠されていたりします。

ゆきみち
ゆきみち

お母さんって…困らせたくないよね?

だんな
だんな

うーん?

ゆきみちが母を困らせたくなかったのは何故なのか、それが思考の癖とどう繋がるのか?

続く