損するギバーがなくすもの【42】

損するギバーとは何?

損するギバーとは、アメリカの組織心理学者アダム・グランド氏が提唱したもので、詳しくは著書『GIVE&TAKE 与える人こそ成功する時代』という本を読むのがお勧めです。(注:ビジネス書です)

さて彼の提唱では、人間は大きく3種類の人間にわかれるとされています。

ギバー(Giver)…見返りを求めず人に時間や労力を惜しみなく与える人
テイカー(Taker)…自分の利益を一番優先させ、与えるより奪おうとする人
マッチャー(Matcher)…損得のバランスを考え、ギブ&テイクで動く人

このうちのギバー(Giver)はさらに2種類にわけられます。

得するギバー(Giver)…自分と相手両者の利益を考えた上で、行動(与える事)ができる人
損するギバー(Giver)…自分より相手の利益を優先させ、自分が損をしてしまう人

※ここではマッチャーやテイカーについては深く触れませんが、マッチャーはさておきテイカーは御法度と言われています。付き合うの嫌ですもんね…。

そしてこの4タイプをそれぞれ『誰が一番人生で成功しやすいか』でランキングをつけると

1位:得するギバー(Giver)
2位:マッチャー(Matcher)
3位:テイカー(Taker)
4位:損するギバー(Giver)

こうなるらしいのです。何が人生の成功なのか?は人によると思うのでここで言及しませんが、社会で成功しやすいランキングだと思ってください。

Sさんは、ゆきみちは職場でこのランキング堂々最下位の『損するギバー』になってしまっていると言うのです。自分の事はマッチャーだと思っていたので衝撃でした(笑)

ゆきみち
ゆきみち

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だああああーーーー!

だんな
だんな

ドンマイ損するギバー

損するギバーは何をしているのか

Sさんは私の悩みの内容を読んだ上で、このように言いました

ギバー(与える事)はとても尊く素晴らしい行為。
だけど、損するギバーは自己犠牲をしている

自己犠牲とは、自分を後回しにしても相手を優先する行為の事です。ゆきみちは人のために働くことがいい事だと思いずっとやってきました、それと同時にこの自己犠牲をやっていたのです。
ちなみに多少の自覚はありました。でも『人のためにやっているのだから仕方ない事なのでは?人のために動くのはいいことでしょ?』と思っている部分がありました。(※2話)苦しいけど、相手のためにやってるのだから良いことじゃない?感謝もされるしね、と。
ところがSさんは続けてこういったのです

これは相手に依存の心を生み出す悪手でもある

ゆきみち
ゆきみち

Sさんのいってることはわかるけど‥他人のために頑張ったらダメってこと!?

だんな
だんな

疑問もあったわけね

当時のゆきみちには、Sさんの言うことがわかる部分もありつつ、世間的に言われている『人のために働くことは良いこと』と矛盾している気がして、全てを受け入れることはできませんでした。

過去の自分と重ねる

自己犠牲について腑に落ちないこともありつつ、Sさんの話を自分の過去に重ねると、あまりに近い(と言うかもうそのまんま)ことが多いので「この人、私の過去を見てきたのでは?」と思いました笑。
同時に自分がずっと抱えてきたこの問題を、こんなにも理解している人がこの世にいることにも驚きました。
私はこの問題をクリアしたい。転職の話とは違うけど、もしかしたらなんとかする術を知っているかもしれない…!一抹の希望を胸にSさんに聞いてみました。

『これってなんとかなりますか…?』

ゆきみち
ゆきみち

Sさんだけに「エスパー(Sパー)」っていうシャレを思いついたけどどうかな?

だんな
だんな

…何が?

続く