損するギバーがなくすもの【30】

不採用通知

ふおおおおおおぉぉぃ…

結果は不採用。転職はご縁だから仕方ない…と割切ることができませんでした。

これまでエージェントや他の企業に驚かれたような、「ゆきみちの異物感」を与える場面がなかった。経歴は十分と言われ、将来的な話もされ、気になっていた前職の年収も聞かれない。つまり大きなマイナス点はないのだから大丈夫でしょ?これで落とされるのなら、年齢以外ないくらいに思っていたからです。

ゆきみち
ゆきみち

『私の不利な過去は一切言っていないのにダメなら、どこでもダメじゃん』

ゆきみち
ゆきみち

『一体何を直せば良いの?』

顎が痛いのに

身体的なストレスを感じながら転職活動をしていたゆきみちですが(※23話参照)最終面接の返事を待つ期間に顎を痛めて口が開かないと言う事態が起きてしまいました。おそらく、不安に耐えるために無意識に強く歯をくしばっていたのだと思います。

自分はそんな状態なのに、不採用を出してきた企業に対し

面接してくれてありがとうございました、今回は私の力不足でした、今後の就活も頑張ります

とお礼メールを打って返信しました。しかも即レスです。
感謝を伝えると相手に好印象、返事は早い方がいい、それがマナー…その言葉を信じ、愚直に実行していました。本当は全然感謝なんかしてないのに、その方が良いって一般的に聞くからしてました。

当時の私に声を掛けられるなら

ゆきみち
ゆきみち

そんなことしなくて良い!嫌ならするな!

と言いたいです。私は傷ついた、悲しかった。ちくしょう!と思った。その気持ちそのままでいいんだよ…と。

『感謝は大切である』この言葉、非常に誤解されやすい言葉だと私は思います。良いこと、正しいことの代名詞として当たり前に出てくるからです。

少なくとも当時私に必要だったのは、他者への感謝より自分の本音をすくいあげることでした。

それがわかるのはもっと先になります。

だんな
だんな

自分が嫌だと思ってまでする事じゃないです

凹んじゃダメ

この状態で私は回転寿司を食べにいきました。「は?」と思うかもしれませんが、一刻も早く立ち直りたかったのです。

ゆきみちは辛いことがあると、一通り怒ったり悲しんだりした後、すぐ「自分が悪かった」と反省(という名の自責)をして、次のアクションを起こそうとする癖があります。凹んでる自分が嫌いと言うか、許せないと言うか、よくないと思っていたからです。

大好きなお寿司を食べて眠れば大丈夫。次はきっと…そう自分を奮い立たせようとしてました。

…ところがこの後、応募が一切できなくなってしまいます。

ゆきみち
ゆきみち

ちなみに口が開かない時に食べると一番しんどい寿司ネタは軍艦巻きだよ

だんな
だんな

…縦に長いからね

続く