









給与は自然と増えるはず
自分の給与の低さは自覚していましたが、若い頃は気にしていませんでした。気にしていない、というより深く考えていなかったというのが近いですが。
一つは仕事に夢中だったから。これは前回の損するギバー86話でも描いたのですが、純粋に仕事が楽しかったのです。また
スキルがつき、できる仕事が増えれば給与は自然と上がっていく。
と信じていました。努力はいつか報われる!と目の前の仕事を一生懸命頑張りました。スキルもつきました。…しかし『いつか』は訪れず、給与はほとんど上がりませんでした。
問題を直視しない
もういい歳なのにかなり少ない自分の給与。わかっていても見ないようにしていました。直視するのが怖かったからです。
しかしネットをのぞけば低所得者を煽るような発言が目に入ります。自分のことを言われているようで悲しく、そして腹がたちました。儲かる業界ばかりじゃないんだ、それでも頑張ってる人だっているんだ、と反発したくなりました。
でも

ゆきみち
今の環境が嫌なら、転職したら?って言いたいんでしょ?しない奴が悪いって言いたいんでしょ?
と、お得意の自責思考で飲み込んでいました。少なくとも私はそれができる状況だ、やらない私が悪いのだと。
…でも、できない。
変化が怖いこともそうですが、カラカラの心で働いていた損するギバーの私は、さらに行動を求められるのが苦痛でした。もう何年も頑張ってるのに、もっと頑張るの?いつまでやればいいの?と思っていたのです。
スキルがついても増えない給与。銀行に預けても、金利が低すぎて増えない貯金。減らされることがほぼ確定している年金。
未来への不安はつきませんでした。